生徒に紙とペンで教えるとき、僕はなるべく正面に座るようにしている。
隣に座って、ノートをのぞき込むように教える先生も多いけれど、僕はあえて正面。
目と目が合う位置に座る。
ノートを挟んで、向かい合って話す。
そして、文字も上下反転で書く。


ちなみに、生徒から見たらこんな感じだ。


正直まだまだ納得はいっていない。
もっと上手く書けるはず。
もちろん最初はここまで書けなかった。
上下を反転させるのはなかなか難しい。
今でも、ちょっと書きづらい漢字なんかはごまかしてる。
それでもなんとか練習して、ある程度のスピードで書いてもこのくらいのレベルにまでなった。
そろそろ本題に戻そう。
なぜ正面なのか。
それは、生徒の表情が見えるからだ。
「わかった」と口では言っていても、目線が泳いでいたり、眉間にシワが寄っていたりと、生徒の表情がなんとなく曇っているときがある。
そういうときは、たいてい“わかっていない”。
正面に座っていると、それがすぐにわかる。
「あ、ちょっとひっかかってるな」
「まだ納得してないな」
そういうサインを拾いやすい。
逆に、隣からだと見えない。
ついつい生徒が書いている手元を見てしまう。
表情を見ながら、わかったふりをさせない。
そのために、僕は今も上下反転の文字を書き続けている。
僕の伝えたいことが本当に届いているかどうか、言葉じゃなくて顔を見て判断する。
そのほうが、ずっと正確だから。
サクセス未来塾
にっさい花みず木校
中村