埼玉県公立高校入試は、令和9年度入試(現中1生が受検)から選抜方法が変更になります。
ここでは主な変更点についてご紹介します。
1.自己評価資料の提出と面接の実施
受検生の学びに向かう力や意欲、多様な活動などを総合的に評価するために、自己評価資料の提出と面接が行われます。
自己評価資料では、記入された実績を評価せず、過去の取組状況や意欲、今後の取組に対する意欲などが評価対象となります。
自己評価資料の項目は、次のようになっています。
・これまでの自分の体験や自己PRについて
・高校入学後に取り組んでみたいこと
・各高校が設定する項目
2.調査書の様式の変更
現行の調査書には「学習の記録」「総合的な学習の時間の記録」「特別活動の記録」「出欠の記録」「その他」といった記載項目がありましたが、新しい様式では「学習の記録」のみの記載が基本となります。
そして、「学習の記録」以外の項目は、自己評価資料で受検生自身が活動内容等について記載することになります。
つまり、調査書の点数=9教科の成績のみということになり、部活や委員会、各種検定などは自己評価資料(自己PR)の材料になるということです。
3.選抜の特色化
全ての受検生が、学力検査・調査書・面接の3つで評価され、選抜されることになります。
また、特定の高校・学科・コースでは、特色選抜として実技検査・小論文・学力検査の傾斜配点などが実施されます。
まとめ
今回の改善は、令和9年度入試(現中1生が受検)から導入されます。
中学1年生以下の方は、しっかりと確認しておきましょう。
特に大きく変わった点は、
調査書が9教科5段階の評定のみになった
部活や生徒会、各種検定などの記録は、自己評価資料を書く材料となり、最終的に面接によって評価される(部活や検定の実績自体は評価されない)
の2つです。
「勉強は嫌いだから、部活を頑張ってカバーしよう」
「点数稼ぎのために、とりあえず生徒会や委員長をやっておこう」
といった考えは、もしかすると通用しなくなるかもしれません。
なぜなら、それらの実績そのものは評価対象ではないからです。
注意しておかなければいけない点は、“どんな活動に取り組んだか”ではなく、“どのようにその活動に取り組んだか”といったプロセス、頑張りの部分が評価されるということです。
そして、調査書の記載が「学習の記録」のみとなることから、学校の勉強(9教科の成績)がより大切になってくると予想されます。
埼玉県の公立高校入試では、中学1年次の成績から点数化されます。
「高校受験まで時間があるから大丈夫」と油断せずに、すべての定期テストに全力で取り組みましょう。
学校の授業をよく聞き、提出物をきちんと出し、定期テストで点数を取る。
こういった基本の部分が大切になってきます。
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