英語には
〜は
〜を
〜に
といった「助詞」がないときがある。
だから英文の意味は
その語順で決まるんだ。
例えば
Ken(ケン)
Tom(トム)
helps(手伝う)
という3つの単語があったとき
Ken helps Tom.
とすれば
ケンはトムを手伝う。
になるし
Tom helps Ken.
とすれば
トムはケンを手伝う。
になる。
その逆を考えれば
日本語を正しく読む時には
「助詞」が大事であることに気づくはずだ。
「トムは」となれば
トムが主語なんだな
とわかるし
「トムを」となれば
トムが修飾語であることがわかる。
日本語が正しく理解できない子は
この「助詞」に対する認識があまい。
ケン、トム、手伝う
という3つの単語だけで
なんとなく意味を判断してしまうんだ。
読解力を調べた有名な問題で
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
Alexandraの愛称は( )である。
1. Alex
2. Alexander
3. 男性
4. 女性新井紀子著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』より
というのがある。
驚くべきことに
この問題の中学生の正答率は38%
半分以上はこの文章を正しく理解できていないってことだ。
この問題も
しっかりと「助詞」を意識して読んでいけばいいんだ。
ここで大事なのは主語(〜は)。
助詞に注目すれば
この文章には主語が1つしかないことがわかる。
Alexは男性にも女性にも使われる名前
Alexは女性の名Alexandraの愛称である
Alexは男性の名Alexanderの愛称でもある
ってね。
だから答えは1のAlexなんだね。
「助詞」を意識せずに
Alex
男性
女性
使われる名前
Alexandra
Alexander
愛称
といったキーワードだけに目を向けてしまうと
正しく文を読むことができない。
それだけ「助詞」って大事なんだよね。
サクセス未来塾
にっさい花みず木校
中村