小学生に英語を教えるとき、僕が一番大事にしているのは「フォニックス」だ。
というのも、英語の授業って、最初からいきなり「I am〜」みたいな文法をやることが多い。
でも、それってちょっとレベルが高すぎると思っている。
なぜなら、「school」って単語すら、なぜそれを「スクール」と読むのかをちゃんと理解している小学生が少ないからだ。
アルファベットは読める。
でも、読めるだけじゃ太刀打ちできない。
「s」は「ス」、なんとなくわかる。
「l」はおそらく「ル」だろう。「エル」だし。
じゃあ「choo」で「クー」?
は?
そんな疑問が、英語の苦手意識の種になってしまう。
でも、フォニックスをきちんと学べば、その「なぜ」が見えてくる。
「school」は、フォニックスを習ったあとの子にとっては「スクール」としか読めない。
むしろ、それ以外の読み方をされると気持ち悪いくらいだ。
そもそも、読めない言語を勉強するって、すごく辛いでしょ。
「はい、今日からアラビア語を学んでいきましょう!
まず『私の名前はナカムラです』は、
اسمي ناكامورا
です。
اسمي
が『私の名前は』で
ناكامورا
の部分が『ナカムラ』です。
ちなみに、アラビア語は右から左に書きますからね」
これは苦痛でしかない。
極端な例ではあるが、英語がさっぱりという子はおそらくこういう感覚なんだと思う。
単語がわからなすぎて文法どころじゃない。
まずは単語が「読める」そして「わかる」ってことが言語学習では大事だと思う。
だから僕は、英語のスタートラインに「文法」じゃなくて「フォニックス」を置いている。
「フォニックス」は小学校でも中学校でもほとんど扱わないから、やっぱり小学生のうちにやっておきたいところだ。
サクセス未来塾
にっさい花みず木校
中村