基礎がしっかりできている生徒ほど、基本的な問題を好んでやりたがる傾向があります。
最初は「そうなの?」と思っていたんですが、よくよく観察してみると、これはかなり納得できる話なんです。
基礎が定着している子は、その問題が「何を確認しているのか」が分かります。
だから繰り返すことに意味を感じられますし、正直に言うと、速く正確に解ける気持ちよさも知っています。
基本問題って、そういう子にとっては「確認の場」であって、退屈なものでは全然ないんです。
基礎が見えている子は、問題を見た瞬間に「これはいける」という感覚があるので、取り組む姿勢がそもそも違います。
一方で、基礎が怪しいままに難しい問題に取り組もうとする生徒もいます。
学校の授業では先生の説明を聞いてなんとなく分かった気になっている、でも自分ひとりでは再現できない、そういう状態のまま先に進もうとしている感じです。
難しい問題に触れることで「自分はちゃんとやっている」という感覚を持ちたいのかなと、僕は見ています。
基本問題を渡すと、どこか不満そうな顔をすることもあります。
でも、そこが一番もったいないんです。
基礎が不安定なまま難問に取り組んでも、できない部分が増えるだけです。
そして「やっぱり自分には無理だ」という方向に向かってしまいます。
基礎に戻ることを促すと、プライドが邪魔をするのか、どこか素直に受け入れられない様子もあります。
難しい問題をやっている自分、という感覚がすでにできあがっていて、そこから引き戻されることへの抵抗があるのかもしれません。
そういう生徒に対してどう基礎に向き合ってもらうかが、意外と難しい部分です。
頭ごなしに「基礎からやり直し」と言っても、やる気をなくすだけですし、かといってそのまま難しい問題を続けさせても定着しません。
基礎の問題でちゃんと正解できた瞬間に「できる」という感覚を積み上げていくことが、遠回りに見えて一番はやいと思っています。
勉強って、基礎基本がちゃんと安定するまでは、時間をかけてそこをやり続けることが一番の近道です。
背伸びしてやっている感じが続くと、できない経験だけが積み重なっていきます。
難しい問題に挑めるのは、基礎が安定してから、でいいんです。
焦らなくていいという話を、もっと早い段階でできればなと思っています。
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サクセス未来塾
にっさい花みず木校
教室長 中村
