前々回のブログで、学校のワークや塾の教材を、何も見ずにすらすら解けるところまで仕上げてほしいという話を書きました。
今回は、その「解ける」の中身について、もう少し詳しく書いてみます。
繰り返し解くことで、知識が身について、前よりすぐに答えられるようになることはあります。
ただ、そのときに、自分が何を求めていて、どうしてその計算をするのかまで、はっきり分かっているかということです。
例えば、用語や英単語なら、聞かれてすぐに答えが出てくるようにしておきたいです。
一問一答で確認することも、もちろん必要です。
でも、順番に考えて答えまでたどり着く問題も、見覚えのある数字や言葉に反応して、覚えた通りに解いているだけになっていないかなと思うんですよね。
数字が変わっても、条件が変わっても、何から考えたらいいか分かるでしょうか。
この話で例に出したのが、小学校で習う「みはじ」です。
道のり、速さ、時間の関係を、図の中の位置で覚えるものですね。
分かっている数値を当てはめると、残りの求めたいものを計算できます。
確かに便利ですが、そもそも速さって何なのかは、分かっていてほしいんです。
例えば、一定の速さで5分間に300m進むとします。
このときの速さを求めるなら、300を5で割ります。
なぜ割るのかというと、1分間に何m進むのかを求めたいからです。
5分間で300mなので、1分間では60m進むということですね。
分速60mというのは、そういう意味です。
だから、その速さで2分間進むなら120mですし、120m進むのにかかる時間は2分です。
「みはじ」のどこに数字を入れるかと一緒に、今、自分が何を計算しているのかも分かっていてほしいです。
同じように正解していても、ここまで分かって使っているのかどうかで、違いはあると思っています。
単純に数字を当てはめれば解ける問題なら、どちらでも困らないかもしれません。
でも、道のりや時間を先に求めないといけなかったり、途中で速さが変わったりすると、答えまでの手順も変わります。
問題文にある数字を、そのまま全部入れればいいわけではなくなるんですよね。
そういう問題になったときに、何を求めているのか分かっているかどうかの差が出てくるんじゃないかなと思います。
中2の理科で出てくる圧力も、似たところがあります。
力の大きさ、面積、圧力の3つの関係も、「みはじ」と同じような図にできます。
でも、圧力って何なのかと聞かれたら、ちゃんと説明できるでしょうか。
面を垂直に押す力が、単位面積あたりにどのくらいはたらいているかを表すものです。
例えば、同じ力で押していても、接している面積が半分になれば、圧力は2倍になります。
同じ大きさの力が、より狭いところにかかるからですね。
力の大きさを面積で割る計算にも、そういう意味があります。
それが分かっていれば、計算する前に、面積が小さくなったら圧力は大きくなるな、と考えることもできます。
電圧、電流、抵抗の関係もそうですし、電力、電圧、電流の関係もあります。
電力量、電力、時間の関係も、同じように図にして覚えられます。
こういうものは、作ろうと思えばいくらでも作れるんですよね。
覚えて使うのは便利ですが、それぞれが何を表しているのかまで、ちゃんと分かって使いたいです。
ワークを繰り返すときも、答えが合ったところで終わらず、どうしてその式になるのかを確認してほしいです。
自分が求めているものは何なのか、今やっている計算で何が分かるのか。
そこをはっきり説明できるくらいにしておくと、問題の条件が変わったときにも考えやすくなると思います。
何回解いたかと一緒に、その問題をどこまで分かって解いているのかにも、こだわってほしいですね。
サクセス未来塾
にっさい花みず木校
教室長 中村
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