川越高校の文化祭「くすのき祭」には、毎年100人を超える実行委員が関わっている。
そして彼らは、文化祭当日に「警備」という名の会場運営を行う。
ちゃんと警備に関するマニュアルもある。
だって毎年1万人以上の来場者が来るからね。
その警備で一番大事な教え、それは、
例外を作らないこと
だ。
とくに有名な「ウォーターボーイズ」の公演には、長蛇の列ができる。
今はどうなっているかわからないけれど、少なくとも以前は「一度列を離れたら、元には戻れない」というルールが徹底されていた。
たとえトイレに行っていただけでも、例外なく最後尾に並び直し。
それは冷たい対応でも意地悪でもない
そうしないと、「じゃあ私もトイレに」「じゃあ俺も」と次々に列を離れる人が出てきてしまうからだ。
それじゃあ対応しきれない。
つまり、例外を作らないことが秩序を守るために不可欠なんだ。
これは、勉強でもまったく同じ。
「今日は疲れてるから、勉強はしないでいいや」
「テスト近いけど、今日はちょっとスマホいじってからにしよう」
そうやって一度でも例外を作ってしまうと、その後の継続が一気に難しくなる。
一度だけのつもりが、二度目、三度目とゆるみが出てくる。
「例外」は、気づかないうちに「日常」に変わってしまうんだ。
子供のスマホ管理もそう。
「今日は特別ね」と一度だけ許したつもりでも、それを繰り返せば、子どもにとっては「それが普通」になってしまう。
子供は何かと理由をつけてスマホを触りたいからね。
何かを続けたいなら、何かを守りたいなら、絶対に例外をつくってはいけない。
そこからルールは崩壊していくから。
サクセス未来塾
にっさい花みず木校
中村