中学生の社会の勉強は、教科書で意味やつながりを確認し、答えを見ずに思い出す練習を重ね、その知識を資料問題や記述問題で使う、という順序で進めましょう。用語を覚えることに加えて、「どこで」「なぜ」「どのような仕組みで」と説明する練習も必要です。
「何度も読んだのに覚えられない」「一問一答はできるのにテストでは解けない」という場合は、つまずく段階によって取り組み方が変わります。この記事では、中学1〜3年生と保護者の方に向けて、地理・歴史・公民の具体的な勉強法を紹介します。
目次
社会が覚えられないときは、間違い方を確認する
最初に、直近の小テストや学校ワークで間違えた問題を数問見直してください。「暗記が苦手」でまとめず、何ができなかったのかを分けます。
用語の意味が分からない
答えの言葉を見ても説明できない場合は、教科書の該当部分へ戻りましょう。意味を理解しないまま文字だけを書き続けると、似た用語を区別しにくくなります。
例えば「輸出」「輸入」が混ざるなら、日本を中心に、物が出ていく向きと入ってくる向きを矢印で示します。短い説明と簡単な図で確認してから、問題を解き直してください。
答えを見ると分かるが、自分では出てこない
教科書を読む、マーカーを引く、答えを写す作業だけになっていないか確認します。読んで分かることと、何も見ずに答えられることは別です。
問題の答えを隠し、声に出すか紙に書いて答えます。出てこなかったものは正解を確認し、いくつか別の問題を挟んでから再挑戦しましょう。漢字の書き間違いがある用語は、口頭確認に加えて書く練習も行います。
用語は知っているが、問題が変わると解けない
この場合は、一問一答の量を増やすだけでは対応しきれません。地図上の位置、出来事の前後関係、制度の役割など、用語と一緒に問われた条件を確認します。
間違えた理由を「知識不足」「資料の読み違い」「質問の読み違い」に分けると、次に練習する内容を選びやすくなります。
地理の勉強法|地名・位置・特徴を一緒に確認する
地理は、地名と特産物などの組み合わせを覚えるだけで終わらせず、地図や資料の中で知識を使う練習をします。
地図帳で場所を探してから特徴を説明する
授業で習った地域を地図帳で探し、周辺の海、山地、川、都市などを確認します。そのうえで、教科書で扱う気候・産業・暮らしの特徴を結び付けましょう。
例えば、ある地域の農業を学んだら、「何を生産しているか」に加え、教科書が説明する気候や土地の条件を確かめます。理由を自分の想像で補わず、資料の説明に戻ることが大切です。
白地図には、授業で必要な地名を何も見ずに書き入れてみます。位置が曖昧だった場所だけ地図帳で確認し直せば、色塗りや清書に時間を使いすぎずに復習できます。
グラフは題名・単位・年を先に見る
資料問題では、選択肢を読む前に、何についての資料かを確認してください。割合なのか数量なのか、いつのデータなのかによって読み取り方が変わります。
「一番高い」「増えている」だけで済ませず、「何が、何と比べて、どう違うか」を一文で説明します。二つの地域を比較する問題なら、共通点と違いをそれぞれ探してみましょう。
歴史の勉強法|出来事の前後と理由を説明する
歴史は、人名・用語・年代を押さえながら、出来事同士の関係を整理します。語呂合わせを使う場合も、その年に何が起こったのかまで確認してください。
教科書の小見出しごとに流れを整理する
一つの単元について、「どのような状況だったか」「誰が何をしたか」「その後どう変わったか」を短く書きます。教科書全体を書き写す必要はありません。
例えば、改革を学ぶときは、名称だけでなく、当時の課題と改革の内容をセットで確認します。改革後の変化を学んでいれば、それもつなげましょう。複数の要因がある出来事を、無理に一つの原因だけで説明しないよう注意します。
一度整理したら教科書を閉じ、自分の言葉で順番に説明します。説明が止まった部分を読み直すと、理解が曖昧な箇所を絞れます。
一問一答に「いつ・なぜ」を一つ足す
用語を正解できたら、「どの時代のことか」「何のために行ったのか」など、関連する問いを一つ加えてみましょう。
また、同じ時代に出てくる人物や制度を混同する場合は、二つを並べて違いを説明します。年表はすべて作り直すより、前後関係を取り違えた出来事を数個並べる使い方から始めると取り組みやすくなります。
公民の勉強法|制度の役割と関係を図にする
公民では、似た言葉を区別しながら、社会の仕組みを説明できるようにします。まずは学校で使う教科書の定義を確かめましょう。
「誰が何をするか」を短く答える
例えば国会・内閣・裁判所なら、それぞれの基本的な役割を整理します。その後、教科書の図を使って相互の関係を確認してください。
図を眺めるだけでなく、一部を隠して役割や関係を答えると、確認すべき点が見つかります。重要語句を並べるだけのノートよりも、矢印に「何をする関係か」を書き添えた簡単な図を作りましょう。
身近な例を、教科書の言葉で説明する
選挙や税など、授業内容に関係する身近な例を一つ挙げ、その仕組みを学習した用語で説明してみます。
ニュースを扱う場合は、実際に起きたことと自分の意見を分けてください。制度の細かな条件や最新の数値を確かめるときは、教科書に加え、関係する公的機関の情報も確認しましょう。
一問一答から資料・記述問題へ進む方法
一問一答は、基本用語を確認するために使えます。ただし、同じ順番で繰り返すと、位置や並びで答えを覚えることがあります。途中の問題から始めたり、順番を変えたりして確かめましょう。
基本用語を確認できたら、その単元の学校ワークにある資料・記述問題へ進みます。正解できなかったときは、解説を読んだ後、どの知識や資料のどの部分を使うのか確認してください。
記述問題では、問われている内容に合う要素を、指定された条件や字数に沿って書きます。模範解答と表現が違っても、必要な内容が含まれるかを見ます。判断に迷った解答は、学校や塾の先生に確認しましょう。
ワークの反復方法は、学校ワークの周回と解き直し方を解説した記事も参考にしてください。
家庭で取り組む30分の学習例
次は、すでに授業で習った単元を復習する場合の一例です。30分は必須の学習時間ではなく、分量や理解度に合わせて調整してください。
| 時間の目安 | 取り組むこと |
|---|---|
| 最初の5分 | 前に間違えた問題を、答えを見ずに確認する |
| 次の10分 | 今日の範囲の教科書・地図・図表を読み、意味と関係を整理する |
| 次の10分 | 一問一答や学校ワークで、自力で答える練習をする |
| 最後の5分 | 間違いを確認し、次に確かめる問題へ印を付ける |
意味が分からない部分が多ければ、読む時間や質問する時間を増やします。基本用語を答えられるなら、演習時間に資料・記述問題を組み込みましょう。
その日に正解した問題も、翌日や数日後に再確認してください。忘れていたものは復習の間隔を短くするなど、実際の正答状況を見て調整します。全教科の計画は、定期テスト勉強の開始時期と進め方の記事で確認できます。
保護者の方は、勉強時間だけを尋ねるより、「今日覚えたことを一つ教えて」「どの問題を次に確認する予定?」と聞いてみてください。答えられないことを責めず、本人がどこで困っているかを知る機会にしましょう。
社会の勉強は、覚えた知識を使うところまで
まずは間違えた問題を見直し、意味が分からないのか、思い出せないのか、資料や設問でつまずいたのかを確認します。地理は位置と特徴、歴史は流れと理由、公民は役割と関係を意識しながら、自分で答える練習を積み重ねましょう。
今の教材の一単元を使い、答えを隠して数問確かめるところから始めてください。そこで見つかった課題に合わせて、教科書の確認と演習を組み合わせることが、日々の学習を見直す手がかりになります。
勉強の進め方に迷ったときの相談先
サクセス未来塾 にっさい花みず木校では、学校ワークの進捗管理や苦手単元の復習を行い、定期テスト前には社会を含む教科の対策に取り組んでいます。勉強の進め方について相談したい方は、にっさい花みず木校の教室案内をご覧ください。
学習相談・無料体験をご希望の場合は、公式問い合わせフォームで希望教室に「にっさい花みず木校」を選択してください。
