中学生が定期テストの解答用紙を見直すときは、まず点数を落とした理由を整理し、次に授業や学校ワークで扱った基礎的な問題を何も見ずに解き直します。最後に、見つけた課題を次の勉強に一つ組み込みます。点数と正答を確認したら、どの問題で、どこにつまずいたのかを、解答用紙を見ながら確かめましょう。
5教科をまとめて見直すのが大変なら、返却された教科から一つ選び、気になる問題を2〜3問だけ選んでみてください。この記事では、解答用紙のどこに注目すればよいか、見直した結果をどう次の定期テストにつなげるかを紹介します。
目次
1.点数を落とした理由を整理する
解答用紙、問題用紙、模範解答をそろえます。先生の解説や採点の書き込みがあれば、一緒に確認しましょう。最初に見たいのは、空欄だった問題、途中で点が引かれた問題、正解したけれど根拠があいまいだった問題です。解答欄だけでは原因が分からないときは、問題用紙に残った途中式や印も手がかりになります。
| 点数を落とした理由 | 見直すときの問い | 次に試すこと |
|---|---|---|
| 用語や公式が思い出せなかった | 何を知っていれば最初の一行を書けましたか? | 教科書で確認し、閉じてから自分で書きます |
| 知識はあったが、使い方に迷った | どの条件や言葉を手がかりに解き始めますか? | 解説で最初の一手を確認し、類題で試します |
| 条件の読み落としや途中式の誤りがあった | 解答用紙のどの行から、正しい手順とずれましたか? | 条件に印を付ける、途中式を一行残すなど、見直す場所を決めます |
| 時間が足りず空欄になった | 時間を測らずに解くと、どこまで進めますか? | 解けるなら時間の使い方、手が止まるなら知識や解き方を確認します |
「ケアレスミス」は、起きた場所まで書く
たとえば数学で符号を間違えた場合、「計算ミス」と書くだけでは、次の練習でどこを意識するか決まりません。「かっこの前のマイナスを、かっこ内の2項目に掛け忘れた」と書けば、次はかっこを外した直後に両方の符号を確認できます。間違いが後ろの式まで続いていても、最初にずれた一行を見つけると直しやすくなります。
英語で語句を正しく書けていても、問題の「過去形に直しなさい」を読み落としていた場合は、時制を示す指示を見つける練習ができます。一方、指示に気づいていても動詞の過去形が出てこなかった場合は、その動詞を文の中で書く練習が必要です。同じ不正解でも、理由を分けると次の一手が変わります。
時間切れの空欄も、まず時間を測らずに解いてみましょう。落ち着けば解ける問題と、時間があっても方針が立たない問題を分けると、解く順番を練習するのか、単元に戻るのかが見えてきます。
2.基礎的な問題を選び、答えを見ずに解き直す
まず、授業の例題や学校ワークの基本問題に近いものを選びます。たとえば、数学でかっこを外すときに符号を間違えたなら、同じ計算の手順を使う問題から始めましょう。似たような問題が5問あるなら、まず1問を選びます。途中まで解けていた問題も、どこにつまずいたかを確かめやすいので、最初の1問に向いています。解き直しの手順は次の通りです。
- 解説を読み、最初に何を考えるか、どの条件を使うかを確かめます。
- 自分の回答や解説を見ずに、最初から解きます。
- 丸付けをして、つまずいたところや迷った判断を一言で書きます。
- 翌日以降にもう一度解き、同じ考え方を使う類題でも試します。
解き直した直後は、答えや解説の順番を覚えていることがあります。時間を空けて同じ手順を取り出せるか、数字や問われ方が変わっても使えるかまで確かめると、次に練習する問題を選びやすくなります。
数学は「式を立てた理由」まで確かめる
文章題で式を立てられなかったときは、模範解答を写す前に「何を (x) にしたか」「問題文のどの二つの量を等しいと考えたか」を言葉にします。たとえば速さの問題なら、数量と単位を表にしてから式にします。式だけを覚えた場合は、数字や質問の順序が変わると迷いやすいため、類題でも同じように数量を整理します。
英語は、どの手がかりで文の形を選ぶかを確かめる
たとえば「昨日」に当たる語がある文で、動詞を現在形のままにしていたとします。解説で過去形を確認したら、「昨日」「先週」などの手がかりを見て、別の主語や動詞で一文ずつ作ります。疑問文なら、疑問文にする語の位置と動詞の形も確認します。一文書けたら、翌日に日本語だけを見て英語で書いてみましょう。
社会は、用語と資料の読み取りを分ける
地理の資料問題で落としたときは、地名を思い出せなかったのか、グラフの単位や年代を見落としたのかを分けます。用語を思い出せなかったなら、その用語だけを見て意味を説明し、資料が原因なら、題名・年・単位のうちどこを見れば根拠が分かるかを指さして説明します。単元ごとの復習方法は、中学生の社会の勉強法で紹介しています。
3.次の勉強に入れる行動を一つ決める
解答用紙を直した日に、次の勉強で使う行動を一つ決めておきます。「次は気をつける」から一歩進めて、いつ、何を開き、どの問題を解くかまで書いておくと取りかかりやすくなります。
- 数学の符号ミスが続いたら、次のワーク演習で、かっこを外した行を丸付け前に確認します。
- 英語の過去形が出なかったら、次の家庭学習の最初に、返却されたテストの文と別の例文を1文ずつ書きます。
- 社会の資料で単位を読み落としたら、ワークで資料を開くたびに、問題を読む前に題名・年・単位を確認します。
- 最後の大問に時間を残せなかったら、次の時間を測る演習で、解き始めてつまずいた問題に印を付け、いったん先へ進みます。見直す時間が残ったかも記録します。
たとえば「数学|符号|火曜のワークで、かっこを外した行を確認」と1行あれば、あとで何をするか思い出せます。次回の試験範囲が配られたら、同じ種類の問題があるか探し、最初の演習でその1行を使います。上手くいった行動は次も続け、同じところでつまずく場合は先生に解答用紙と解き直しを見せて、どの単元に戻るか相談しましょう。
試験前の予定を立てるときは、中学生の定期テスト勉強はいつから始める?も参考にしてください。ワークで復習する段階では、学校ワークの周回と解き直しの進め方で、2周目以降に優先する問題を確認できます。
保護者は「次に試すこと」を一緒に確認する
点数が気になる日でも、解答用紙を見ながら話すときは、本人が説明しやすい一問から始めてみてください。「どこまで分かった?」「もう一度解くなら、まず何を見る?」と聞くと、途中までできたところや、勉強で試したいことが具体的になります。本人が「分からない」と答えたときは、問題を一緒に読み、解説を開く前に気づいたことを一つ尋ねるだけでも十分です。
返却直後に本人が落ち込んでいたら、解答用紙を広げる時間だけ一緒に決めて、その場は切り上げても構いません。「夕食後に数学の1問を見ようか」と区切れば、何をどこまで話すかが分かります。本人が次に試す行動を決めたら、数日後は点数の話に戻らず、「あの問題、自分で最初の一行は書けた?」と確認してみてください。
まとめ
定期テストが返却されたら、点数を落とした原因を整理し、基礎的な問題を何も見ずに自分の力で解き直し、次の勉強で試す行動を一つ決めましょう。今日は、気になる解答用紙を1枚選び、どの行から分からなくなったかを書くだけでも始められます。時間を空けてもう一度解くと、理解できたところと、まだ復習が必要なところを確認できます。
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